「アートブランド」とは何か?

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18才から、誰に習うわけでもなくアートに携わり、意味も分からず本能の示す作品に失敗を繰り返し自分と向きあった。そんな自分かってが才能とされるARTにおいても社会とのつながりは不可欠である事は、友人が格好つけて嘘ぶいてもビジネスの重要性を感じ続けた。

物を生み出すのもおもしろいがビジネスするのもおもしろいと感じるのは僕の性分でもある。そして、その両方に携わり続けながらこう思う。


アートとは消費社会の中で最も高単価のコピーできない商品でありその反対側に大量生産商品がある。片方が黒で反対が白とするならば、全域にわたりグレーゾーンが最も多い。デザインもこの中に存在している。デザインがARTの価値を抜くこともあり価値の転換は大いにおこっている(デュシャンもそうしてARTの揚げ足を取ったわけだ)。

私にとってARTとは"新しい価値を生み世界を押し広げる物"である。そこで私はグレーゾーンのもっともグレーな物事に目を付け、それを「アートブランド」と名付けた。

はっきりと価値があるといいたいからだ。

どっち取らずでクオリティーの低い物は低俗であればいいし、グレーゾーンにありながらも高級な表現はある。

アートブランドはビジネスを包括したART行為である。


CALMAの展示はどこかの部族の生活を垣間見たような物にみえる。ART

らしさという、どこかのコピペではない作品や行為を続けているとどことなく全体が小さな部族のようにみえてきたからそう表現している。それは、最小単位の社会であり会社であるようにもうつる。


これは興味を持ったことに対し、生み出された全てを織り込める生きた芸術。芸術は一部の金持ちや、芸術だけに興味がある人の物であってはいけない。もっと、ワサワサと現代人に影響を与える生きたARTとして社会にのさばらねば意味がない。