みえるものと、みえてくるもの

山や川がある。
遠方から見ている山とは風景の山であり具体的ではない。近づくにつれ識別できる生態系が見えてくるそして自然の成り立ちを知る。遠くから眺めているぶんには美しい山にも生々しい生命の事実がある。当たり前の話だ。
 景色の中にある自然をまずは人は愛でる。普通はあの樫の木がたまらない場所に生えているな、とかいちいち考えない。ただただ綺麗な山だな。と思うのが普通である。 
 ARTはそういう物に近い。眺めて見ている絵(作品)は何も影響を及ぼさないし、興味のない人には何も迫ってはこない。しかし作品の中には様々な物が埋め込まれている。(べきだ。)好きな人はその埋め込まれた物を楽しみ、知れば知るほど本質が見え、迫り来る本質に価値観を変えられたりする。
山が好きな人が、森の木々や生き物のことに興味を持つように。ARTに興味がある人は埋まっている言語に、「なぜだろう?」をもとめて思考しその魅力の訳を感じたり紐解いたりする。
そこには美しさやおもしろさを産んだ理由(生態系)があるはずなのだ。