2012年9月アーカイブ

まん画

絵というジャンルは死んでいる。純粋にそう思う。
絵描きの名前で盛り上がれる人がこの世に何人いるだろうか?
僕が気づいたとき、絵はARTにとりこまれていた。

そんなことはと知らずせっせと絵の勉強をした20代後半、きがつけばそこに強敵がいた。
アニメーターと漫画家だ。
彼らの絵に対する時間の消費量はまさに19世紀の画家そのものではないだろうか?
趣味趣向はあるが、画力として、線で具象をリアルに見せる技術は、現美などにうつつをぬかし悩んで酒ばかり飲んでいるあほな画家志望もどきより、眼鏡かけて、投稿、締め切り、アシスタントと現実にペンだこつくってせっせと描いた漫画家の方がよっぽど絵がうまいのである。絵の具のついたズボンはいい絵を描くあかしではない。

先日、大友克洋の原画展にでかけた。
やはり、圧倒的な画力と、イメージ力、世界感のつよさを再確認した。
やはり、一流の漫画家は絵描きよりいい絵を描く。井上雄彦にしてもそうだ、実に一般受けのいい本竜瑀をとらえたうまい絵を描く。いや〜〜まいったもんだと肩をもんでいたがきづいていたことがある。

漫画は、うまい絵にちがいはないが、なぜか漫画家の描く絵には広がりを感じない。
すごくうまいに違いないし、すばらしいのだが、なにか魅力を感じない限りがみえる。
きっとそれは漫画で鍛えた世界観の制限なのだろうと思う。
毎日書き続けて鍛えられ、与えられた空間のなかで表現する力が、あえて自由となるとその枠をこえない。つまり、漫画のコマを超えれないのである。

ARTは漫画とは違う魅力があることがはっきりわかったのでやれやれとむねをなでおろした。